おつりと暗算
2014-11-30


子供のころ、日本とアメリカはいろんなことが逆なんだって、聞かされました。
 車のハンドル位置の左右違い、レディーファースト、日本人は右手に箸・アメリカ人は左手にフォーク。
 日本人は顔を洗うとき手を動かすけど、アメリカ人は顔を動かす(って、もちろん冗談ですよ)

 アメリカに限らず、国、地域によって習慣など違いはあり、今でも戸惑うことがあります。
 うなずくときや同意するとき、しぐさとして「ハイ、ハイ」って首を縦に振りますが、インドでは横に振ります。正確には首を傾げる、に近いでしょうか。我々から見ると否定しているか、わからない、と言われているように見えるのです。

 つり銭の数え方も日本と欧米では違います。日本は引き算ですが、欧米は足し算でつり銭をくれます。
 たとえば750円のものを1,000円札で支払った場合、日本人は1,000−750=250円と引き算しておつりがまとめて来ます。欧米ではまず、100円玉出して850、もう一度100円玉出して950、最後に50円玉出して1,000円と言う具合に足し算していって1,000円になるように小銭を出していきます。

 50円玉がなければ10円を順番に1枚ずつ足していって960、970、…、1,000というように。
 
 欠点はおつりをもらうのに時間がかかることと、途中でカウントミスしてしまうことがあること。昔、実際に間違われたことがあって「おつり、多いよ」と言って返したことがあります。我々から見ると、引き算すれば一発なのにと思うのですが、概して欧米人は暗算を苦手とする人が多いようです。
 
 もっともこれは昔の話であり、今はレジスターも進化して、おつりは表示してくれるのでこんなミスはありえません。
 日本のスーパーではつり銭までジャラ〜ンって自動的にレジスターが出してくれるのですから日本の技術もすごいものです。

 でも、キーボ−ドで文字入力するようになって漢字が書けなくなってきたのと同様に、電卓を使ったり自動計算機能を使ったりするようになって暗算能力も落ちてきているのでしょうね。
 脳を錆びさせないためには簡単な計算は暗算でやり、たまには手書きで漢字混じりの文字を書きましょうか。
 ばってんT村でした。
[多文化]

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