ネーミング
2016-09-11


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昔、こんななぞなぞがありました。
「自分のものなのに他人の方がよく使うものな〜んだ?」
答えは「名前」なのですが、最近、若い日本人の名前が読めなくなってきています。

 キラキラネームなどと言われる名前が出現しはじめてからです。
初期の頃は、まず漢字を当て字にして外国人っぽいネーミングにしていたケースが多かったと思います。例えば「真凛」をマリンと読むのですが、これらはまだ読めました。
 将来、国際的に活躍してもらいたいという親の願いを込め、外国人にも覚えやすい(発音しやすい)名前にしたという考えもあったようです。
 
 ところが最近はもう読めません。リオオリンピックの出場選手でたまたま目にしたのは「騎士」。
 テレビにこの文字が出た時、はたしてなんと読むのか想像しました。まさかそのまま「きし」であるはずがなく、「ナイト」と読むのでした。和文英訳かいな〜、と一人でテレビにつっこみました。
 で、好奇心からネットでいろいろ調べてみると、こんな名前も。「光宙」をピカチュウ、今や世界中で大人気ですね。

 ご存知の方も多いと思いますが、戸籍法では名前に使う漢字はどう読んでもかまわないことになっています。つまりどんなデタラメでもよくて、「太郎」を「ウルトラマン」と呼んでもよいわけです。
 戸籍には読みは登録されないからこのようなことも可能なのです。

 ところが名前に使う漢字については、私も知らなかったのでネットからの引用、要約で紹介します。
 読み方は自由なのに、名前に使用できる漢字には制限があるのです。10万あるといわれる漢字のうち名前に使用できるのは常用漢字2,136字プラス人名用漢字(という定義があるらしい)862字の合計2,998字。

 例えば崔、懍、逍、檸、檬などは使えません。
 苺(いちご)、雫(しずく)も禁止漢字だったのですが、国民の要望の声が大きく2004年から使用可能になったということです。

 マンガ*「こち亀」の登場人物に檸檬(れもん)という名の幼児がいるのですが、漢字では命名できないということになるのですね(話脱線して…こち亀、ついに終了してしまって残念です)
*「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

 名前の読みに話を戻すと、戸籍と違い住民票にはふりがなを書く欄がありそこで読みを登録するわけですが、申請すれば読みは変更できるのです。
 親にもらった名前だけど、好きじゃない、変えたいと思っている人、読みだけなら簡単に変えられます。明日から「保安官のロバートです」って実際に自己紹介もできるんです(このセリフ、知っている人にはわかる)

 日本では名前の「読み」は極端に言うと便宜上のもので、重要なのは「登録した文字」だということです。でもやはり他人のほうがよく使う自分の名前、せめて読める漢字にしてほしいですね。
ばってんT村でした。
[日本語]

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