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先日、「へんな日本語」というタイトルの本を買いました。
ありがちで間違いやすそうな表現をいくつか紹介したいと思います。
・とんでもございません
「とんでもない」というひとくくりの形容詞なので「ない」の部分を「ございません」に勝手に変えてもおかしな丁寧語になります。
でも、もう普通に使われていて違和感もありません。
一方、「申しわけない」はもうしわけ+ないという組み合わせなので、「ない」を「ございません」に変えて丁寧な表現にしても不自然ではありません。
著者曰く、間に「が」をいれて自然かどうかで見分ける。とんでも(が)ない、は言えないが、申しわけ(が)ない、は言える。
・ひとだんらく
仕事がひとだんらくした、ではなく「いちだんらく」が正しい言い方です。一休み(ひとやすみ)、一苦労(ひとくろう)などに引っ張られてまちがっているのではないか、と書かれていました。
・「および」と「ならびに」
ボールペンおよびシャープペンシル、ボールペンならびにシャープペンシル
どちらが正しいでしょうか? 同じじゃないの、と思っていましたが使い分けがあるようです。
似たジャンルの物事を並べるときには「および」、異なるものを並べる場合は「ならびに」です。ですから上記の場合は「ボールペンおよびシャープペンシル」が正解となります。
「もしくは」と「または」の使い分けについても書かれています。
ただ、このように使い分けたほうが望ましいというレベルで絶対的な文法ではないそうです。
・「いただく」と「くださる」
では、この使い分けは?
お越しいただきありがとうございます。
お越しくださりありがとうございます。
こちらから頼んで来てもらったら、「いただき」、相手が自発的に来た場合は「くださり」とのこと。
講師に講演などを頼んで来てもらったら「お越しいただきありがとうございます」、予約した客が来た時のレストランスタッフは「お越しくださりありがとうございます」と言うわけです。
使い分けの理由も書いてありましたが、そう厳密ではなくどちらでもいいそうです。ただ、違いを理解して使い分ける方がもちろんいいですよね。聞かれたときにも答えられるしクイズネタにもなるし。
そのほか、敷居が高い、役不足、煮詰まるなどの誤用についても書かれています。
本屋に行きますとこの手の類似本が何種類もあって、結構読んでみると面白いし役に立ちます。最近、たまには本屋にGO!でパラパラ立ち読みして気に入ったら買っています。
ばってんT村でした。
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