ゆかりの地
2016-03-12


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以前、旅行中飛行機の席で偶然隣り合わせになったベルギー人と話をする機会がありました。会話ネタにとベルギーが舞台のあの有名な「フランダースの犬」を話題に出したのです。
 しかし、簡単にあらすじを話しても「そんな物語は知らない」と言うではありませんか。

 てっきり日本で言えば桃太郎か浦島太郎並みの超有名な物語のはずと思い込んでいたので以外に感じました。

 後からネットで調べてみると「フランダースの犬」はイギリス人が原作者の児童文学だったので、ベルギーではそれほど有名ではなく評価もあまり高くなかったとのことです。
 そういうことかと、合点がいきました。

 ある時期から日本からの問い合わせが多くなってきてその人気に気付き、銅像や記念碑をあとから建てたということも書いてありました。

 他にも、日本人が一役買って有名にしたと思われる物語ゆかりの地があります。
 スイスを舞台にした「アルプスの少女ハイジ」、カナダのプリンス・エドワード島を舞台にした「赤毛のアン」などです。

 「アルプスの少女ハイジ」、これは本家スイス人が原作の児童文学作品です。
 ご存知のように日本ではアニメ化されて一躍知られることとなりました。このアニメはスイスを事前にロケして制作されたのでモデルとなった建物や風景が実在しています。衣装も忠実に再現されているそうです。(物語が事実という意味ではありません)

 こだわりを追求する日本人ならではだな、と上記を紹介するテレビ番組を見ていて感心しました。
 最近ではハイジ、日本で家庭教師のコマーシャルにも出演しているようですが・・・

 やはりアニメの影響力は絶大だと思います。
日本発のアニメが世界中で読まれるようになり、日本を訪れる観光客の動機のひとつに、そのゆかりの地を訪れることが挙げられるようになりました。

 滋賀県を例にとれば、競技かるたを題材にした「ちはやふる」という少女マンガがあるのですが、近江神宮が「かるたの聖地」になっています。
 これは近江神宮に祀られている天智天皇が百人一首の第一首目の歌を作り歌かるたの始祖とされているからです。

 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、近江神宮は百人一首のクイーン戦、名人戦が開催される場所で、野球で言えば甲子園、武道で言えば武道館に当るでしょうか。

 この「ちはやふる」を見て競技かるたが好きになり、百首を1週間で記憶したフランス人が近江神宮を訪れる様子やクイーンに練習をつけてもらうシーン、来日中地方で開催されたかるた競技大会に出場した様子などがテレビで紹介されていました。

 元々このフランス女性は日本語を勉強していたのでしょうが、それにしても百歌を日本語で1週間で記憶するというのは超人的ではないでしょうか。

 このように日本文化を通じて日本語ひいては日本を好きになる外国人が増えるのは嬉しいかぎりですね。
ばってんT村でした。
[多文化]

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