ONODA
2021-10-24


 最近、久しぶりに映画館で映画を見ました。
浜大津アーカス内にある大津アレックスシネマで上映されている「ONODA 一万夜を越えて」

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 フランス人監督の作品でフランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本との合作映画です。
旧陸軍少佐の小野田寛郎(おのだひろお)さん、年配の方なら聞き覚えのある名前だと思います。

 小野田さんは戦時中、フィリピンのルバング島に派遣されますが、アメリカ軍の攻撃を受け山間部に逃げ込みます。
その密林の中で1945年終戦を迎えるのですが、終戦に懐疑的な小野田さん他数名の兵士は投降せず情報収集のため潜伏し続けるのです。
仲間は次々亡くなり29年後の1974年、最後の一人となった小野田さんが発見され帰国に至りました。

ジャングルの中で約30年、一万日を描いたのがこの映画です。

 1974年当時、私は中学生でテレビニュースでこの帰国時のインタビューなどを見たのですが、いや〜衝撃的な事実でしたね。
(小野田さん帰国の2年前の1972年、同じく残留兵士としてグアム島で発見された横井庄一さんが最初なのですが印象としては小野田さんの方が強く残っています)

 小野田さんは捜索隊が置いていった日本の新聞や雑誌から日本の状況はかなりわかっていたらしいのです(しかし捜索隊は自分をおびき出すためのアメリカの策略と思い込んでいた)

 それと映画で初めて知ったのですが、小野田さんに初めて接触できたのは捜索隊ではなく、世界中を旅していたバックパッカーの若者だったというから意外です。
彼がツーショット写真を証拠として撮って帰国し関係者を動かしたのです。

 映画は投降までの30年を淡々と描いて終わります。投降時、小野田さんは51歳となっていました。
 これをもしアメリカのハリウッド映画で製作していたら、多分帰国時の実写を交えたり、後日談まで入れていたでしょうね。

 小野田さんは帰国後、結婚されブラジルに渡り牧場経営で成功を収められていました。
2014年、91歳で死去されています。

 話変わって。最近には珍しくこの映画は上映時間が3時間もあるのです。
それで思い出したのが過去に見た映画で長尺もの。次の二つが印象に残っています。

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[映画]

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