ポンペイ
2021-11-09


 10月のことでしたが阿蘇山が噴火したというニュースを見て、改めて日本は世界有数の火山国だということを再認識しました。

 さて、海外に目を向けると日本とよく似た火山国と言えばイタリアです。
近年もイタリアの各地で噴火が発生していますが、歴史上よく知られているのは古代都市ポンペイを埋没させた大噴火です。

 西暦79年、ヴェスヴィオ火山の大噴火でポンペイは都市ごとそっくり火砕流と火山灰で一夜で埋もれてしまいました。
 当時、ポンペイには20,000人が住んでいたといわれています。

●ポンペイはナポリの郊外にある。両都市の間にヴェスヴィオ火山がそびえている
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●ナポリから望むヴェスヴィオ火山(左側に写る2つの山)
噴火前は富士山のような山頂を持つ山だったが、噴火で中央が吹き飛んでなくなり現在のようなふた山の形になった
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 ポンペイ遺跡はナポリから電車で30分ほど、駅からは歩いてすぐのところにあります。数年前、私もナポリから電車で行きました。
 朝の車内はポンペイ遺跡目的の観光客でいっぱいでした。

 目的の駅で降りて、遺跡の入り口付近に到着すると一人の初老の男性が英語で話かけてきました。
「私がガイドするので、グループに合流しませんか?人数が集まったら出発します」と勧誘の言葉。

 彼のそばにはすでに数人の観光客が待っていました。さらに追加で2〜3人増えたところでガイド料を前払いして出発です。
 歩きながら聞いてみたら、彼は大学の歴史の教授で依頼されてガイドをしている、と言っていました。

 ポンペイ遺跡は広大です。
ガイドに案内してもらう方がどこにどのような建造物があるかなど教えてくれて効率よく廻ることができます。

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 この自称大学教授のガイドさんは遺跡に入って早々、道路の隅の細い管を指さして「これは当時の水道管です」などと解説してくれました。
 その時代、すでに現代のような蛇口をひねれば水が出るような水道設備はあったそうです。


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[多文化]

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