国内製造と書いてあるので、国産小麦を使っていると勘違いしそうですが、実は輸入小麦を使って日本で製粉している、と言う意味で「国内製造」と書いてあるのです。
ただ、この表現は違法ではありません。
輸入物より高い国産小麦を使っていれば、表に「国産小麦粉使用」と誇らしげにデカデカと書いてあるはずです。
さて、身の回りにはだまされたり勘違いしそうな表現が少なくないですが、読解力となると少し事情が変わってきます。
最近、こんな新聞記事が載っていました。
「原点Oと点(1,1)を通る円がX軸と接している」図はどれか、@〜Cのうちからすべて選びなさい、という問題です。
中学、高校生の正答率が10〜45%と非常に低いという記事でした。
数学の知識は特に必要ありません。単に読解力を試す問題ですが、大人でも注意しないと間違えそう。
話変わって、普段の生活ではまず出てこない用語に「扶養者」という単語があります。
会社員の年末調整や社会保険の手続きなどでまれに出くわす程度です。
「扶養者の収入」などの表現があった時、どっちの意味だったかなとしばらく迷います。
扶養者とは扶養する側なのか、扶養される側なのか?
「被扶養者」というもう一つの単語が出てきて初めて「扶養者」はする側だと理解するのです。
(今や、ネットで検索すればすぐわかることなのですが)
もっとわかりやすい用語か説明文にしてもらいたい、とお役所作成の文章に出会うといつも思います。
最後に、さきほどの問題の解答ですが、正解は@です。
@〜Cのうちからすべて選べと言われると複数あるのかと考え、Aや〓も選びそうになります。
「接している」の正しい意味を知っていないと引っかかるのかもしれません。
また、すべて選べという問題文が解答者を迷わせるワナにもなっていますね。
ばってんT村でした。
セコメントをする