10月の台風で水没してしまった北陸新幹線ですが、新幹線で東京からも行きやすくなり外国人観光客にも知られるようになった金沢。京都からだと特急電車に乗れば2時間ほどで行けるので関西からだとさらにアクセスしやすい観光地です。
少し前のことになりますが、今年のゴールデンウィークの最終日の1日だけ観光する機会ができたので行ってきました。
見どころが多い金沢、限られた時間内でどこに行くか悩みました。いろいろ考えた末、当時の面影を残す茶屋街と武家屋敷跡に絞って巡ることにしました。
まずお茶屋とは、一言で言うとお座敷遊びをやる場所のことです。パンフレットから説明文を要約すると
「お茶屋は、訪れる客たちに遊ぶ場所を提供する、いわば貸し座敷の役割をする。客の求めに応じて仕出し屋から料理をとり酒を供し、芸妓を呼ぶなど遊宴を支えるために様々な配慮をする」
とあります。
起源は江戸時代の京都の東山周辺からと言われています。元々は神社へ参詣する人や街道を旅する人々にお茶や団子をふるまった店のことで、そこで働いていた女性が歌を聞かせ舞いを見せるようになったのが始まりです。
京都の東山や祇園は全国的、いや今や世界的にも知られるようになりました。
「一見さんお断り」のしきたりのためお座敷で芸妓さん、舞妓さんとかかわることは難しいですが、最近では観光客相手の体験ツアーもあって簡単にこの日本文化に触れることができます。
さて、金沢市内には大きく分けて3カ所の茶屋街があります。
ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街の3つですが、一番規模が大きく金沢を訪れる観光客のほとんどがまず立ち寄るのがひがし茶屋街です。
ひがし茶屋街
通りを散策するだけでも雰囲気を味わえるのですが、文政三年(1820年)に建てられほぼその当時のままの姿を残している「志摩」という重要文化財に指定されているお茶屋を見学されるとよいでしょう。
当時のままの姿で残っているのがすばらしいと思います。
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