世界中から非難を浴びているロシアの一方的なウクライナへの侵攻ですが、日本から見ても遠い国の出来事ではないことを実感します。
ご存じのように海を隔てていますが日本から見てもロシアは隣国で、実は距離的に一番近い外国なのです(韓国、台湾、中国よりも近い)
その距離わずか43Km、フルマラソンの距離ほどです。
ロシアがらみで最近、興味深い記事を読みましたので引用して紹介したいと思います。
大津事件に関わることですが、大津事件は日本史の授業でも習ったのでご存じの方も多いと思います。
1891年(明治24年)、ロシア帝国皇太子ニコライ・アレクサンドロヴィッチ・ロマノフ(後の皇帝ニコライ2世)が日本を訪問、その滞在中に京都から琵琶湖へ日帰り観光に来ていました。
人力車に乗って大津付近を通過中、警備を担当していた巡査にいきなりサーベルで斬りつけられた、という事件です。ニコライは頭部に傷を負いましたが命に別状はありませんでした。
巡査が斬りつけた動機は、皇太子の来日は日本侵略の準備だという噂を信じたという説があります。
泡を食ったのは日本政府です。その後の顛末は省略しますが、心配していた賠償要求や武力報復はありませんでした。
このニコライ2世はロシア革命勃発により、ロシア帝国の最後の皇帝となってしまいます。
旧東海道にある事件現場を示す碑
ここからが、新聞記事で読んだ内容の要約です。
時代は下って百年後の1991年。ソビエトが崩壊しロシア連邦となりました。この時、新しいロシア政権は旧王族の遺骨を探し出してあらためて手厚く弔おうという作業を行います。
ニコライ2世の骨も見つかったのですが、本人のものかどうか見極めがつきません。それを聞いたモスクワ在住のある日本人が、日本の大津市が骨のDNA鑑定に役立つ資料を持っている、ということを示唆しました。
ニコライが斬りつけらた時、止血につかったハンカチが大津市に保存されている。そのハンカチに残された血を調べて骨のDNAと比較すれば判定できるのではないか、というアドバイスをしたのでした。
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